デバイス環境が整っていなければ卵母細胞を使った電気生理学的な解析を始めるのは手間がが大きいものです。そのような場合、電気生理学的測定もサービス致します。創業への利用経験があり、研究や実験条件の相談も可能です。このサービスをご利用されれば、プラスミドと試験化合物だけを提供し、結果を待つだけになります。培養細胞で本格的にスクリーニングする前に卵母細胞で調べると時間や労力を節約できます。さらに、必要があれば弊社と繋がりのある低分子化合物ライブラリーや各種技術を利用して、新規化合物の探索・提供も可能です。
a) 測定系の構築
cRNAの注射および培養された卵母細胞は最適な状態が保障されます。場合によっては繰り返し注射・培養を行います。電気生理学的活性測定は二電極膜電位固定法で行います。
以下の条件で測定を行います。費用はまとめて万60万円になります。
① cRNA 注射量 1項目:50ng、
② cRNA混合比(2種類混合する場合) 2項目:A:B=1:1と1:3、
③ 卵母細胞培養期間 2項目:2日目と4日目、
④ 基質濃度 2項目:3倍希釈 mM 2点
⑤ 標準的阻害剤あるいは促進剤濃度 2項目:3倍希釈 mM 2点
⑥ cRNA注射卵母細胞数:①x②x③x30個=240個
⑦ 電気生理学的測定項目:①x②x③x④x⑤=36項目
(注)⑤は④でポジティブな結果が得られた時に行う。
b)測定遺伝子のプロファイリング
測定系の構築で⑤まで成功した場合、④および⑤の項目を増やし基質の濃度依存性および阻害剤もしくは促進剤の濃度依存性を調べます。この結果から試験化合物を測定する際の最適基質濃度と試験化合物の最適濃度を推定します。費用はまとめ40万円になります。
c)化合物の評価
標的の難易度、実験のデザイン、化合物の依頼数によって1データーポイントの価格は変わります。標準では1データーポイント2万円です。20検体をn=1、濃度1点でスクリーニングした場合2x1x1x20=40万円になります。その後、活性のあった2検体をn=3、濃度3点で精査した場合、2x2x3x3=36万円になります。これは標準で、標的が測定し易く検体数が多くなれば価格は下がります。