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水2L、飲んで、抗がん剤毒性を克服しました。

水2L、飲んで

   抗がん剤毒性を克服しました。

 

遺伝子工学専門の生物学者

アクアポリン水研究者      北川良親

 

詳しく知りたい方はこちらへ

サイト;合同会社北川科学総合研究所

HP;https://www.kitagawainst.com

 

2023.11.29

 

 

 

はじめに

 

悪性リンパ腫と診断され、抗がん剤治療を受けることになりました。いろいろな方が闘病記を記しており、キツイものだろうなーと覚悟して入院しました。吐き気、口内炎、食欲不振、便秘、心機能障害は人により程度の差はあれ出るに違いない。その他、白血球などが急激に減少し、感染症の危険が増し、髪は毛の生え変わる15日目頃から抜けてくるに違いないと思いました。早々に院内理容室に行き、長め目の髪もばっさりバリカンで刈って貰いました。デビット・ベッカムには遠く及ばないが、なかなかいい頭だぞ!

私の場合も、抗がん剤注入後、1日目から抗がん剤の毒性を和らげる大量の薬を飲まされました。不快症状は意外と軽いように思われたが、翌日口の中がカラカラに乾き、食欲不振も出始めました。これから、だんだんいろんな症状が出て来ると覚悟しました。治療開始3日目、たまたま病院内のコンビニでアクアポリン透過性の高いミネラルウォーターを見つけました。そうだ!これを毎日2リットル(L)飲んでみようと考えました。そして、治療21日間、軽い食欲不振と便秘には悩まされましたが、ほとんど苦しい症状は出ることなく終わり、退院しました。

 

1.   抗がん剤の種類と毒性

私の受けたCHOP療法は悪性リンパ種の代表的な抗がん剤療法でした。シクロフォスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロンの4剤が使用されました。シクロフォスファミドはドイツで開発された毒ガスナイトロジェンマスタードの誘導体で、アルキル基と呼ばれる原子のかたまりがDNAに結合し、細胞の増殖を阻害します。ドキソルビシンはカビの培養液から分離されアドリアマイシンとも呼ばれます。DNA鎖の間に入り込み、細胞の成長阻害や死滅させます。ビンクリスチンはニチニチソウから抽出されたアルカロイド毒素です。細胞内の微小管を構成するチュブリンの結合を阻害し、細胞を死滅させます。プレドニゾロンは副腎皮質ホルモン(ステロイド)で、リンパ球を傷害する効果があるので使用されます。 

 

2) 抗がん剤治療

この4剤を点滴と飲み薬で投与されました。点滴はシクロフォスファミドが2時間でしたが、トキソルビシンとビンクリスチンは僅か5分でした。プレド二ゾロンは小さい錠剤15個を5日間飲まされました。私のガンは脳に転移し易いとのことで髄膜に注射針を差し込みメトトレキサートと言う突然変異誘発剤を2日目と3日目に注入されました。抗がん剤治療とは猛毒3剤を1日で投与し、プレド二ゾロンを5日間飲むことで終わりです。増殖するがん細胞はもちろん増殖する正常細胞も同じように毒性で殺されます。増殖しない細胞もやはり障害を受けます。その毒作用(副作用とも言う)で、吐き気、口内炎、脱毛、便秘、手足のしびれ、膀胱炎、不眠、心機能障害が出る場合があります。初日から、毒作用を和らげる対処療法剤として、抗アレルギー剤、抗ウイルス剤、抗真菌剤、高尿酸血症治療剤、ドパミン促進剤、胃酸抑制剤、下剤などが処方されましたが、人によって毒症状がいろいろ出てくるので次々と薬が増えます。おまけに持病を持っている方は降圧剤、糖尿病治療薬、心臓治療薬と薬が加算されます。私も降圧剤と糖尿病治療薬は加算されました。薬の多さにぎょっとし、その薬の副作用が心配になりました。

 

2.  治療経過

一番ダメージを受けたのは骨髄にある造血幹細胞です。1日目の数時間で造血幹細胞はほとんど死に絶えたと思います。でも、多分全部が死ぬ毒量を注入されていないので僅かですが生き延びています。血液には免疫を担ういろいろな細胞が存在します。でも寿命があります。リンパ球は1週間位、好塩基球は数日、好中球・好酸球などは10時間です。これらを全部合わせて白血球と言います。抗がん剤注入前の血液に白血球は正常数4000/μlありました。翌日から造血幹細胞から好中球を増やすG-CSFと言うホルモン様のものを注射されました。治療開始6日目には白血球は18,00/μlまで上昇し、それが毒性によって急激に減り、11日目には1400個まで減少しました。それから徐々に増え、16日目にやっと基準値の下限3500個になりました。僅かに残った造血幹細胞が死に絶えた既存の白血球の代りを新生したのです。これで抗がん剤治療は終わりです。これを1クールといい約3~4週間入院します。悪性リンパ腫では状態ステージ1(原発のみ)でもステージ4(リンパ節外転移有り)でも同じこのクールを6回行います。本当は造血幹細胞が全部死ぬ量の毒を入れないと効果の意味がないのですが、それだけの毒を入れると骨髄移植が必要になり、感染症対策も厳密になります。

 

3.  アクアポリン水の効果を実感

抗がん剤投与3日目に水を2L 毎日飲みました。今考えると、大量の水が体内にある猛毒物を洗い流す効果があったのだろうと思っています。猛毒の抗がん剤は短時間で効力を発揮したはずです。なんせ毒ガス由来の毒素なので一瞬で増殖中の細胞を殺したはずです。その毒を早かに体外に排泄するのは増殖しない細胞や臓器への障害を少なくするためにも緊急を要することだと思います。私が見つけた天然水は幸いにもアクアポリン1を良く通る水でした。アクアポリンとは水が通る穴がある蛋白質で細胞膜の上にあります。細胞内に水を取り込む重要な働きをする物です。ヒトには13種類のアクアポリンがあり、0、1、2、3と番号が付いています。なぜ13種類もあるのか理由は解っていません。臓器によって分布するアクアポリンの種類が違うことは組織学的に分かっています。例えば、脳にはアクアポリン4(AQP4)が多く分布し、脂肪組織にはアクアポリン7(AQP7)が多く分布するのです。アクアポリン1(AQP1)は全ての臓器に万遍なく分布しています。一方、水は同じように見えても違います。もちろん塩分の種類や量、pHなどの測定で違いは分かる水もあり、その違いだけで健康にいいとして売られている水もあります。例えば、アルカリ水、ケイ素水、バナジウム水とか。さらに、原理の分からない測定器で測定し、健康や動植物の生育に良いとして売られている水もあります。例えば、波動水とか奇跡の岩石水とか。世の中には生き物に良い水は確かにあるようです。ただ、それを証明する科学的根拠が乏しく信用されているとは言い難い状況です。私はいろいろな天然水のアクアポリン透過性を調べ、水によって違うことを見出しました。私がコンビニで買った天然水はアクアポリン1(AQP1)を良く通る水でした。市販の天然水の中にはアクアポリン2(AQP2)、アクアポリン4(AQP4)、アクアポリン7(AQP7)透過性の高い水などがあります。一方、臓器の細胞の中の水を調べたところ、なんと、臓器ごとにアクアポリン透過性の違う水で満たされていることが解りました(論文投稿予定)。例えば、脳にはAQP4が多く分布しますが、脳の細胞の中の水もAQP4透過性の高い水でした。脂肪組織にはAQP7が多く分布しますが、細胞の中の水はAQP7透過性の高い水でした。アクアポリン1(AQP1)は全部の臓器に満遍なくあります。だから、抗がん剤治療には最適な水だと思いました。抗がん剤の毒性は全ての臓器に作用するからです。私が軽い毒性で抗がん剤治療を終えることができたのは水のおかげだと思っています。私に対して抗がん剤の毒性が弱かったからではありません。造血幹細胞は劇的に毒性を受けて減少していました。髪も抜けてきました。間違いなく全ての治療者と同じ毒性を受けていました。抗がん剤の毒性に対する症状は臓器がどれだけ元気であったかに依存します。水は臓器を元気にする最高の物です。

 

4.  血圧:自己催眠の効果

これは抗がん剤治療とは関係のない話です。ただ、抗がん剤治療では毒作用を和らげるため予防的にいろいろな対処療法の薬剤を飲まされます。それだけでも胃が悪くなりそうです。まして、糖尿病や高血圧の持病を抱えていると病院は厳しく容赦なく薬を投与してきます。私は血圧が160170位で、老人だからこれくらいは問題しないと薬なしで過ごしてきました。昔、高血圧学会は年齢+90が許される血圧と言っていたことがあります。私の場合、80+90=170、これでいい。でも、最近は80歳でも150は高血圧症にされ、薬が処方されます。入院すると140以下でないと下がるまで薬が増えました。降圧剤だけで毎日3個飲まされ、さらに下げるため貼り薬まで毎日貼られました。それでも、血圧は視床下部のコントロール下にあり、ホメオスタシス(恒常性)維持のためかなかなか下がりませんでした。140以下に下がるまで治療を始めない病院もあります。

私は以前、催眠術に興味を持ち講習を受けたこともあります。商用催眠術と療法催眠術があり内容が大分違うなーと経験していました。そこで、自己催眠による暗示で血圧を下げることができるか試して見ることにしました。そしたら、なんと、降圧剤で140まで下げられた血圧が88まで下がったのです。さすがその日に心臓がドキドキし、心電図測定したら不整脈だと言われました。医者は不整脈が先に起こって血圧が下がったと言う見解でした。さすが、88の血圧に対し降圧剤は全廃になりました。それから毎日自己催眠で暗示を脳にかけた結果、治療終了までの24日間降圧剤無しで130~140を維持しました。たまに120台にもなり、スゴーイと驚きました。方法は簡単です。血圧を下げるツボ(ネットで見た)を指圧した後、深呼吸し、自分に「力を抜いて、催眠に入ります。無意識の世界に入ります」、「段々眠くなりますね。力を抜きましょう」、「無意識の世界の視床下部司令部が見えてきましたね、血圧130の暗示をかけましょう」。これを繰り返すのです。方法の詳細は付記をご覧ください。これで少なくとも薬の数を2~3個は減らせたのです。

 

あとがき

私が受けた抗がん剤治療は特別の物ではありません。毒性の症状が酷くて苦しんでいる方は沢山いると思います。通常6クールするので回を重ねるごとに苦しい思いをし、臓器には毒性が蓄積していきます。私は水を飲んで症状があまり出ないで済ませることができました。しかし、抗がん剤の毒性そのものを和らげるなどできません。抗がん剤も造血幹細胞を全滅させる量を投与しないと中途半端な治療になります。そこまで遣ると骨髄移植も必要だし、無菌室生活を強いられます。そうやって治療を行っている方は沢山います。それですべての人が助かればいいのですが、毒性に負けて亡くなる方もいます。中途半端でも何回か繰り返すことで、効果を期待するのがCHOPなのだろうと思っています。ならば、毒性による症状を和らげるのに水は効果があったので、治療を受けている方に是非試して欲しいと思います。この話は治験を行った見解ではありません。あくまでも個人の体験談です。ただ長年、水の研究を行ってきた研究者としてメカニズムに見解を入れることができました。市販の天然水のアクアポリン透過性はメーカに問い合わせれば、試験していれば教えてくれます。私は知っていてもお教えできません、私の所に問い合わせはしないで下さい。ペットボトルに透過性を表示しているのは今のところ私の会社の水だけです。近い内、アクアポリン1(AQP1)超透過性水を製造する予定で、予約販売をはじめます。ご希望の方は冒頭ページのホームページにアクセスして下さい。

 

付記 

1)血圧を下げるツボがネットでいろいろ提案されています。どれでも構いません、正座して、ツボを指圧すると末梢神経から視床下部へ信号が送られると想像するのです。実際送られているかどうかわかりません。

2)あぐらに姿勢をかえて、深呼吸をします。腕を大きく上げて息を吸いゆっくり吐き出します。1回でいいです。

3)手の指を重ねないで座禅をするような気分で軽く指を曲げて接触させます。

4)大きく息を吸って、ゆっくり吐きながら、「肩の力を抜いて」「催眠状態に入ります」「どんどんどんどん眠くなります」

5)「力を抜いて」「眠くなる、眠くなる」を何度も繰り返す。

6)「無意識の世界が底の方に見えてきましたね」「ほら視床下部の血圧指令室がちょこっと見えますね」

7)「息を吸って、眠ります、眠ります」「無意識の視床下部指令室が見えますね、こちらはまだ意識の世界です」「司令官がいますね、先の尖ったサングラスを掛け、革ジャン、革ブーツで、頼もしいですね」

8)「血圧は130が適切です(130になったらこれが適正ですと変える)」と暗示を復唱しましょう。

9)「眠ります」息を吸って、楽にしましょう。「筋肉がダラリとなり、血管が柔らくなります」

10) 「血がサラサラと流れていますね」 手先に血が流れ、ジンジンする感覚が伝わってきます。

1) だんだん指令室が大きく見えてきましたね。でも、まだこちらは意識の世界です。

12) さあ、司令官に暗示を送りましょう、言葉はいりません、テレパシーで伝わります

13) 「大きく息を吸って、眠ります」。暗示を念じるのです、念じるのです。そうすると一瞬意識が消える瞬間があります。その瞬間だけ無意識の世界に入っているのです。一瞬です。それで自己催眠は十分で、暗示は視床下部に伝わります。直ぐまた意識の世界に戻ります。

13) 4~12までを何回か繰り返します。手がジンジンして気持ちよくなっているので終わり、休みます。自己催眠は覚醒させる必要はありません、意識世界にいますから。でも、一応、「これから覚醒に入ります」と唱えて、123と数え、「すっきりしましたね」と目覚めます。