水2L、飲んで
75kgの肥満を克服しました。
アクアポリン水研究者 北川良親
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サイト;合同会社北川科学総合研究所
HP;https://www.kitagawainst.com
2023.11.1
はじめに
私の親戚に72kgの肥満の女性がいました。年齢40台、身長153㎝位、公務員のキャリアーウーマン、子供2人の主婦業も立派にこなしている。健康そうに見えました。身長の割に体重があるので、縄文時代の目が大きく腰のデッカイ土偶を連想しました。なんで太ってきたのか分からないが、「太って何がわるい!」と気にしないで生活してきたそうです。私と会った時「悪くはないが、健康に差しさわりが出る可能性はあるだろう」とやんわり諭しました。勿論、いろいろ減量対策をしたが一時的に効果があっても元に戻るのを繰り返し、もうこれでいいと居直ったとのことでしょう。そんな人にどんな減量のエクササイズを提案しても無理だと思う。アクアポリン水の研究者として、水を飲めば病気の半分は治ると説いているので、肥満はともかく、水を飲んで見ないかと提案しました。それも毎日2リットル(L)飲む提案でした。「水は好きだから、2L位は飲める」と言うので10日間ごとに520mlの水40本を送りました。女性にはアクアポリン7透過性も高い水だとは言いませんでした。今まで遣った食事制限も多少した様ですが、なんと60kgになりました。
1) 肥満の種類と減量
女性の肥満は明らかに皮下脂肪型と思われました。ボディマス指数(BMI)は体重(kg)/身長(m)で47になります。これは肥満最高値の肥満度4だそうです。肥満になった原因はカロリーオーバーの食事、運動不足、基礎代謝の低下と一般に言われます。ですから指示される対策は食物繊維・蛋白質の多い低カロリーの食事、有酸素運動、筋肉トレーニングと言ったものです。こう言う対策を頑張っている人は沢山います。それでも体重が減らないで苦労している人は沢山います。努力が足りない、意思が弱い、遣り方が下手など散々悪態を衝かれて意気消沈している方を見ると可哀そうになります。
肥満の本当の原因は脳にあります。脳に視床下部と言う場所があります。脳の一番奥で下垂体の真上にあります。体温、食欲、睡眠、水分量、塩分量の調節をしています。そして、重要なのが自立神経の最高中枢で、交感神経および副交感神経の刺激を管理しています。この驚異的な仕事をする神経器官はストレスによって障害が起こる器官でもあります。肥満には視床下部の空腹中枢と満腹中枢が関与します。二つの中枢は情報を交換して摂食行動を制御しているので最近まとめて摂食中枢と呼ばれています。摂食中枢には二つの神経があって、いろいろな物質の作用を受けて、食欲増進と抑制の指令を出しています。物質の中で大発見はレプチンでした。レプチンは脂肪細胞から分泌され、摂食中枢の神経を刺激し、食欲減退を起こします。肥満になると沢山分泌され、食欲はどんどん減るはずですが、そうは上手く行かず、受容体なる分子がダメになり、神経に作用しなくなります。一時、痩せ薬として期待されましたが夢で終わりました。もう一つは胃から分泌されるグレリンで、摂食中枢のもう一つの神経を刺激して食欲を増進させます。他にブドウ糖やインスリンなどが摂食中枢に作用するので視床下部は大忙しです。視床下部はどんな基準で体重を維持しているのでしょう。それは視床下部の勝手な基準で恒常性として維持されます。体重が70kgで体調が良ければ「それで良し」と恒常性値が決まります。視床下部はその体重を維持する指令を出すので食べようが食べまいが中々体重は変化しません。血糖や血圧も同じです。視床下部がストレスを受けると恒常性は動きますが多くの場合悪い方に動く可能性が大きいように思います。痩せ薬、肥え薬、いくら飲んでも効かなくなるでしょう。視床下部が若くて元気な時の基準値に復帰してくれさえすれば体調は良くなります。視床下部が疲れているとしか思えません。加齢で疲れることはあります。しかし、ストレスが一番の原因だと思います。
2) 減量の実践
私は先ず思いました。脳を元気にしてやる。いろいろな方法が考えられます。薬は除外しましょう。所詮、薬は体にとって毒物になります。気功、催眠療法、発酵エキス、岩盤浴、漢方、・・・・、水が一番いいでしょう。私は肥満女性にアクアポリン4超透過性水を月に80本送りました。一日4本、2L飲んで貰うのです。水を飲み始めて、いつもの食事制限も多少加えて経過を見ました(以前に同じ食事制限だけをしても減量しませんでした)。水を飲み始めるとスルスルと体重が落ち2カ月位で72gから65kgを切りそうな勢いでした。しかし、視床下部はこの辺が基準値と決めたらしくしばらく体重は増えもしないし減りもしませんでした。これをホメオスタシス(恒常性)と言います。ここで無理な食事制限をすると視床下部は筋肉を溶かし始め、エネルギーを使って体重を維持しょうとします。そうすると基礎代謝が低下し減量は長続きしません。根気よく水を飲むのです。そうすると、視床下部は「?」と思うのでしょう。基準値が少し動きます。そこのへんのメカニズムは全くわかりません。何度か基準値のホメオスタシス(恒常性)を経て、水を順調に飲み続けると基準値が下がってきます。視床下部が若かった時のあの頃までの基準値にはならないでしょうが、適当なところで、適当な基準値で満足して終了です。それ以降は普通に水を多めに飲む習慣をつけて置けばリバウンドは少ないと思います。なんせ頼りになる視床下部が味方ですから。病院が処方する薬は避けましょう、まして、脂肪冷却マシンや脂肪吸収は論外です。
3) アクアポリン水の効果を実感
とりあえずアクアポリン4(AQP4)超透過性水を2L 毎日飲んで貰いました。今考えると、大量の水が視床下部にいい作用をしたのだろうと思っています。アクアポリンとは水が通る穴がある蛋白質で細胞膜の上にあります。細胞内に水を取り込む重要な働きをする物です。ヒトには13種類のアクアポリンがあり、0、1、2、3、…と番号が付いています。なぜ13種類もあるのか理由は解っていません。臓器によって分布するアクアポリンの種類が違うことは組織学的に分かっています。例えば、脳にはアクアポリン4(AQP4)が多く分布し、脂肪組織にはアクアポリン7(AQP7)が多く分布するのです。アクアポリン1(AQP1)は全ての臓器に万遍なく分布しています。一方、水は同じように見えても違います。もちろん塩分の種類や量、pHなど測定で違いは分かる水もあり、その違いだけで健康にいいとして売られている水もあります。例えば、アルカリ水、ケイ素水、バナジウム水とか。さらに、原理の分からない測定器で測定し、健康や動植物の生育に良いとして売られている水もあります。例えば、波動水とか奇跡の岩石水とか。世の中には生き物に良い水は確かにあるようです。ただ、それを証明する科学的根拠が乏しく信用されているとは言い難い状況です。私はいろいろな天然水のアクアポリン透過性を調べ、水によって違うことを見出しました。今回使用した天然水はアクアポリン4(AQP4)を良く通る水でした。市販の天然水の中にはアクアポリン2(AQP2)、アクアポリン4(AQP4)、アクアポリン7(AQP7)透過性の高い水などがあります。一方、臓器の細胞の中の水を調べたところ、なんと、臓器ごとにアクアポリン透過性の違う水で満たされていることが解りました(論文投稿予定)。例えば、脳にはAQP4が多く分布しますが、脳の細胞の中の水もAQP4透過性の高い水でした。脂肪組織にはAQP7が多く分布しますが、細胞の中の水はAQP7透過性の高い水でした。だから、AQP4超透過性水は肥満対策に適切ではないかとおもいました。しかも、この水は天然水としてAQP7の透過性も水道水よりは高いことを確かめていました。女性が減量に成功したのは水のおかげだと思います。脳は本当に水を欲しがる臓器です。身体が脱水状態になっても脳は我慢しません。無理やり水を横取りします。不足状態が酷くなるのが皮膚や筋肉です。肌がガサガサになり、筋肉が悲鳴を上げても、脳は情け容赦しません。脱水は身体にとって最大の危険状態なのです。でも、脱水が長引くとさすがの脳もダウンしてきます。気を付けたいものです。
あとがき
今回、肥満になった原因は問いませんでした。おそらくストレスが関係していると思いますが、その他の理由もあると思います。原因がなんであれ最後は視床下部に行き着くので、今回の試みはいろいろな肥満の原因を抱えている方でも試して見る価値はあると思います。水でダイエットを唱える人は沢山います。きっとその方達は成功していると思います。水道水でもアクアポリン透過性はあります。また、市販の天然水は水道水を上回るAQP4や7の高透過性水もあります。コンビニで見つけたおいしい天然水がどんなアクアポリンに対する高透過性水かは製造業者に聞いてください、透過性を調べていれば教えてくれると思います。私は知っていてもお教えできません、私の所へ問い合わせはしないで下さい。今のところペットボトルのラベルに記載があるのは私の会社の水だけです。近い内AQP4+AQP7超透過性水を製造する予定で、予約販売をします。興味ある方に是非試して欲しいと思います。この話はあくまでも個人の体験談です。ただ長年、水の研究を行ってきた研究者としてメカニズムに私見を入れることができました。
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